とらすと通信

とらすと通信2024年12月号「システム理論と家族システム(10)ソフトなネグレクト」

前々回には子の損傷のメカニズムの一つとして「子の資源浪費」を紹介しました。今回は子の損傷につながる、もう少し深刻なメカニズムである「ソフトなネグレクト」について検討します。 ネグレクトネグレクト(養育放棄)についてはよく知られていると思いま……
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とらすと通信2024年11月号「システム理論と家族システム(9)病状利得」

前回から「子の損傷」について考察しています。前回は子の資源浪費という現象によって子が病状を呈するようになる場合がある、ということを説明しました。今回は、そのような問題が固定化するメカニズムについて考察します。加奈子さんの事例加奈子さんは高校……
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とらすと通信2024年10月号「システム理論と家族システム(8)子の資源浪費」

前回まで、資源が不足した場合の家族システムの反応のうち、親世代に生じる問題(①配偶者不適応、②夫婦衝突、③夫婦感情遊離)について説明してきました。しかしながら、ほとんどの場合、資源不足から生じる問題が親世代にとどまることはなく、子どもを巻き……
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とらすと通信2024年9月号「システム理論と家族システム(7)夫婦感情遊離」

前回は、家族システムにおいて資源が不足した場合に4つの反応パターン(①配偶者不適応、②夫婦衝突、③夫婦感情遊離、④子の損傷)のうち、②夫婦衝突について説明しました。今回は、④夫婦感情遊離について検討します。夫婦衝突と夫婦感情遊離前回の最後に……
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とらすと通信2024年8月号「システム理論と家族システム(6)夫婦衝突」

前回は、家族システムにおいて資源が不足した場合に4つの反応パターンがあると説明しました。①配偶者不適応、②夫婦衝突、③夫婦感情遊離、④子の損傷 の4つです。前回は①配偶者不適応について説明しました。今回は、②夫婦衝突について検討します。夫婦……
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とらすと通信2024年7月号「システム理論と家族システム(5)配偶者不適応と資源の共有」

前回は「現代家族においては資源が不足しがちな傾向がある」ということを書きました。今回から「資源が不足した場合、家族にどういう反応が生じるか」について検討していきます。資源不足に対する家族システムの反応代表的な家族心理学者の1人であるマレー……
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とらすと通信2024年6月号「システム理論と家族システム(4)家族システムと資源

家族心理学はシステム理論がベースになっています。筆者は、システム理論に資源という概念を加えることで家族システムをより理解しやすくなると考えています。今回は、家族システムと資源との関係について検討します。資源とは以前の通信に書いていますが、こ……
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とらすと通信2024年5月号「システム理論と家族システム(3)家族システムにおける代謝」

前回は、アイソモーフィズムという概念を使って、生物体システムの機能から社会システムの機能を分析してみました。今回は同様の観点を使って家族システムの機能について検討してみたいと思います。「システム理論と家族システム(3)家族システムにおける代……
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とらすと通信2024年4月号「システム理論と家族システム(2)アイソモーフィズム」

システムというものを理解するための概念の一つに「アイソモーフィズム」があります。適切な日本語訳がなかなかないのですが、直訳すると、「異種同形」または「異種同形主義」といのが一番近いかもしれません。ここではそのままアイソモーフィズムという言葉……
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