わたしたちの活動

教育支援ネットワークとらすと とは

教育をとりまく現状

 現在の学校教育においては,いじめ,不登校,自殺など深刻な教育課題が山積しています。また,人づきあいが苦手な若者も増加しており,個々人の社会適応だけでなく社会全体にとっても不安定な要因となっています。さらに,学校に対して理不尽な要求を繰り返す保護者も一部に出現し,教師はその対応にも多くのエネルギーを費やさざるを得なくなっている現実もあります。

背景として考えられること

 背景には,核家族化を含めた家族構造の変化にともなう家庭内の人的資源不足,食生活や睡眠リズムの乱れなどの不適切な生活習慣,ゲームの普及や少子化に伴う子ども集団による遊びの崩壊や自然体験の不足などがあり,社会環境の変化などに伴う社会全体のストレス増大や相対的貧困の拡大がこれらの事柄を深刻化させています。
 また,急激な社会の変化に伴い社会で必要とされる資質も変化しており,それに対応するための新しい教育方法の開発および習得が教師に求められる一方,「人としてどうあるべきか」という普遍的な価値観の共通認識が失われ,教師も保護者も子どもたちも,何を生き方の基準とすべきなのかわからず混乱が生じていると思われます。

私たちの活動

 私たちNPO法人教育支援ネットワークとらすとのスタッフは,学校・医療機関・相談機関など,それぞれの立場でこれらの問題に対処するための方法を模索してきました。問題の質から考えて,心理学や社会学などを教育現場に応用することが必須と考えました。しかし,心理学の方法論をそのまま学校教育の現場に適応しても混乱が生じます。また,現在生じている教育課題は従来の理論だけでは対処できない部分もあると思われます。そこで,心理学や社会学などの理論と方法論を,学校教育の現場でいかに展開するかという課題に取り組んできました。また従来の理論で不足している部分については独自の理論展開を考えました。
 上記の課題に対応するために教育者には従来よりも高いスキルが求められるようになっています。しかし,教育者に対してスキルアップを支援する取り組みは,公的研修制度を含めて各方面からなされいるものの,十分とはいえない状況にあると思われます。私たちは,民間の専門機関という立場で,自分たちが取り組み開発してきた理論と方法論を教育に携わる方々に提供することで,スキルアップ支援に少しでも役立てたいと考えこの活動を始めることにしました。
 この活動により,少しでも教育に携わる方々のスキルアップが図られ,結果として子どもの健全育成に寄与できることを願っています。

これまでの活動の記録はこちら

NPO法人の事業

 主に3つの事業により教育に携わる方々のスキルアップを支援します。
○ 主催研修会 ・・・ 当NPO法人が企画するワークショップやセミナーです。
○ 講師派遣 ・・・ 学校や教育関係機関等の要請に応じて研修講師を派遣します。
○ 個別相談・・・教育に携わる方のスキルアップを目的とした相談活動を行います。
 

 

「とらすと(trust=信頼)」という名称に込めた思い

 私たちは,教育活動において最も重要な基盤となるのは人と人との信頼関係だと考えています。具体的には,親と子の信頼関係であり,先生と生徒,友達同士,そして学校と保護者との信頼関係です。

 

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