活動の記録

【講師派遣】2023年2月10日 熊本県立岱志高校職員研修会「不登校の解法~援助資源マップを活用しチーム学校で取り組む~」

テーマ : 「不登校の解法~援助資源マップを活用しチーム学校で取り組む~」

講   師 : 豊永法教

場 所 : 熊本県立岱志高校

内   容 : ①状態のアセスメント(30分) ②背景のアセスメント(30分) ③援助プラン(20分) ④援助資源マップを使ったケース会議(5分)

不登校対応について「①登校刺激をどう考えるのか」「②援助資源マップを使った背景の分析と援助プラン作成」の大きく2つについて説明しました。②については架空事例を使い実際に援助資源マップへ書き込みをしていただいて、分析→援助プランの作成に取り組んでいただきました。個人→グループ→全体 と言う形で意見の共有を行うことができました。

 

【受講された先生方の感想(一部抜粋)】

・不登校生徒への関わりは長期間に渡るものであり、担任を含め、関わる職員にとって、対応が正しいのか、他にもっと良い対応があるのではないかといった不安が常によぎると思う。今回の研修で学ばせていただいたことはアセスメントや援助プラン策定の方法は先生方の不安を軽くできるものだと思う。一人で抱え込むのではなく、それぞれが役割分担して、対応していくことがお互いにとっての不安の解消にもつながることを理解してもらえたと思う。

・今まで不登校は生徒の心の力(エネルギー)が不足することによって起きるものであり、エネルギーの充電は家庭でしかできないと考えていた。そのため、家庭での協力が得られないと行き詰まっていた。今日の講話を受け、援助資源の取り組みやすいところから、そしてなるべく多くのポイントで、ということを学んだ。これまでの自分のつまづきの原因が分かった。この資源という観点で見ると、今までの様々な事象が線で繋がったように思う。

・今回の研修は、これまでの自身の取組を振り返り、整理するよい機会となった。援助資源マップは、今後のケース会議等で活用したいと思う。これまで不登校の生徒が進路変更していくたびに、もっとできることはなかったのだろうかと思っていたが、今回の研修を通して、まずはやれることをきちんとやろうと改めて思った。

・研修会後に研修の内容についての談義があっており、興味関心の高さをより感じた。また、具体的な生徒の顔を思い浮かべ研修された先生も多く、今後、小グループで生徒アセスメントや対応プランづくりのアドバイザーとして、豊永先生をお呼びしたいという声もたくさんあった。今後ともよろしくお願いします。

・研修の中で一番印象に残っている言葉は「資源」だった。生徒や保護者、学校が抱える課題について難しい課題に取り組もうとせず、取り組みやすい課題から取り組みたいと思った。足りない資源を増やし、問題解決に繋げたいと思う。また、アセスメントの大切さと援助プランの立て方を学ぶことができ、早速生徒対応に活かしたいと思う。お忙しい中ご講演いただき、ありがとうございました。