活動の記録

【講師派遣】2022年8月29日 熊本県立岱志高校職員研修「スクールワイドPBS~ポジティブ行動支援で問題行動を減らす!」

テーマ : 「カウンセリングスキル研修 スクールワイドPBS~ポジティブ行動支援で問題行動を減らす~」

講   師 : 豊永法教

内   容 : ①応用行動分析 ②スクールワイドPBS ③ほめる・認める ④注意する・叱る (100分)

新しい生徒指導の方法論である「スクールワイドPBS」についてお話しました。

最初にに、PBS(ポジティブ行動支援)の原理である「応用行動分析」の考え方とその応用方法について詳しく説明し、個別の支援計画を一緒に作る作業に取り組んでいいただきました。

個別の支援の原理を、学校全体に拡張したものが「スクールワイドPBS」です。これについては私自身実践例がないので、高校での実践事例(論文)をもとに紹介をしました。

PBSはその効果も実証されています。新しい取り組みとして今後広がっていくことを期待しています。

 

【受講された先生方の感想(一部抜粋)】

・お話が大変具体的で勉強になった。ポジティブな声かけは、これまでも個別には心がけていたが、あとはそれをどうクラスや学年、学校に広げられるかという課題があった。本日の話を今後に活かしていきたい。

・これまでの生徒との関わりで、良くない行動が強化されるような指導をしていたことに気づいた。また、きちんと「できている」生徒もそのままにせず適宜褒めて、良い行動を強化したいと思った。

・とても説得力があってためになった。この内容は、是非とも就学前の子供を持つ母親、父親に広く話をして、人間の脳の発育・成長や人格形成に重要な時期の子育て時期から親が取り組んでもらいたいと思った。

・スクールワイドとPBSを実践すると生徒の行動も変化してくるのではないかと改めて感じた。できていないところを指摘し、叱責を通して理解させる指導が一過性かつ断続的であることも実感している。さらに、この先生が言うとその場ではわかったような態度をとるが、別の先生が言うと同じ行動をとらないということもあると思う。具体的で前向きな表現を意識して生徒と接し、まずは信頼関係を築くことに力を入れたいと感じた。

・「指導」の考え方がポジティブにとらえられるようになってよかった。今後に活用したい。

・エビデンスベースト、実証の大切さを改めて知ることができた。