活動の記録

【講師派遣】2024年6月21日 熊本県公立学校教頭会・新任教頭研修会「不登校の解法~援助資源マップを活用しチーム学校で取り組む~」

テーマ : 「不登校の解法~援助資源マップを活用しチーム学校で取り組む~」

講   師 : 豊永法教

場 所 : 熊本市民会館(大会議室)

内   容 : ①状態のアセスメント(30分) ②背景のアセスメント(40分) ③援助プラン(20分) ④援助資源マップを使ったケース会議(5分) ⑤質疑(10分)

不登校対応について「①登校刺激をどう考えるのか」「②援助資源マップを使った背景の分析と援助プラン作成」の大きく2つについて説明しました。②については架空事例を使い実際に援助資源マップへ書き込みをしていただいて、分析→援助プランの作成に取り組んでいただきました。個人→グループ→全体 と言う形で意見の共有を行うことができました。

昨年度までに引き続き3回目になります。今年度は演習に時間をかけじっくり取り組んでいただくことに留意して進めました。

昨年度まで、熊本城ホールのメインホールという広い会場でしたが、今年度は市民会館の大会議室で、約100名のご参加でした。会場の広さとしてはちょうどよい大きさでした。教頭先生になられたばかりですが、皆さんそれぞれに学校で抱えておられるケースについての意見交換もされていました。

 

【受講された先生方の感想(一部抜粋)】

・話がとてもわかりやすく、課題の明確化や解決に向けた取り組みも、シートを使ってスッキリまとめることができた。学校で活かしていきたい。

・医学的視点を知ったことで、これまでは曖昧であった経験がきちんと裏付けされました。また、資源という考え方も大変わかりやすく、早速来週のケース会議で生かしたいと思いました。

・深刻さが増している不登校問題を取り上げていただき有意義でした。「脳疲労」という視点が斬新でした。

・つい先日、不登校対策委員会を実施して、校長から情報の共有ばかりで方策が見えないとのご指導をいただいた。今日の研修で学んだ内容は今後の不登校問題の解決にヒントになる内容であった。持ち帰って資料を活用したい。

・お話を聴くうちに具体的な方向性として自分に見えてくるものがありました。一人ひとりの子どものため、子どものことを心配するしょくいんをはじめ周りの人のため、自分ができることを一つずつやっていきたいと思います。

・私たちを取り巻く様々なモノを資源として考えることで、プラスやマイナスなどが分かりやすくなり、視覚化された援助資源マップは明日からすぐに使える貴重なものだと感じました!

・豊永先生の本日の講演は不登校についてでしたが、この内容は不登校だけでなく、子どもの問題行動、また、職員のメンタルヘルスを支えていく上でも大変参考になると思いました。ありがとうございました。

・不登校をテーマとしたものだったので、非常に期待して来た。しかし、講師の先生の仰っていることはもっともだか、どの学校でも取り組んでいることで、それでも解消できずに悩んでいる。どの子供も学校に行きたいと思っているというのは教師の願望だと不登校対応をして思う。解決に向けた新たな示唆を得たいと思う。