テーマ : 「資源調整アプローチによる子どもの援助-家族の理解と援助を中心にー」
講 師 : 豊永法教
内 容 :① 資源調整アプローチ、②家族の理解と援助、③学級資源の活用
熊本県内の公立小中学校の新任の教頭先生方向けの研修会です。令和4年度から毎年担当させていただいています。今年度で4回目になりました。今年度は127名のご参加でした。
①では援助資源マップの紹介とその活用方法、②では「資源」概念を中心とした家族心理学による家族理解と援助方法、③では学級で取り組むSSTの実践記録をもとにその有効性の説明 などを行いました。
「資源調整アプローチ」「家族心理学」は初めてお聞きになる先生方も多く、新鮮な印象を受けたという感想が多数ありました。現場の先生方ばかりですので、過去対応した事例や、現在対応されている事例を思い浮かべながら聞いておられた先生方も多数おられたようでした。
【受講者のアンケートと感想(一部抜粋)】
とてもよかった:82%、よかった:18%、普通:3%、よくなかった:0%
・これまでなんとなく対応してきたことが、お話を聴いて形として見えてきたことが最大の収穫だった。
・いろいろな事象(生徒指導、不登校)に関して、先生が話された資源の理論にそって、客観的に分析してみると意外に簡単に原因が見えてくることで、対策も見えて来るものだなと感じた。各個人の資源を総合的に分析し、調節しすることで、子どもたちが少しでも幸せに暮らしていけるような支援をしていきたいと思った。ありがとうございました。
・経験とお話が重なることが多く、とても、参考になった。
・今日の講話の最初にあった援助資源マップは、整理されていてわかりやすかった。場面設定の中で、援助支援マップと照らし合わせながら、何が原因なのか、その資源が少なくなっているためには、どう対応したらよいか、図式しながら見ていくことで整理され、解決に向けて動きやすくなった。今日講話いただいたことを参加に取り組んでいきたい。
・令和の時代における教員の家庭との関わりは、「介入」から「協働」への転換が求められていると感じた。家庭の課題を教員が一手に担うのではなく、子どもを中心に保護者や専門職と連携し、必要な支援資源へとつなぐ“ナビゲーター”としての役割が重要だと感じている。家庭を評価・指導するのではなく、対等なパートナーとして尊重し、価値観の違いを「問題」ではなく「文化の違い」として理解する姿勢を教員にはもってほしい。また、教員自身も有限な資源を持つ一人の人間であることを自覚し、過度な責任を抱え込まず、チームで支援にあたる体制づくりが不可欠である。持続可能な教育支援のためには、子ども・家庭・教員それぞれの資源を守り、育て合う関係性の構築が必要でると改めて認識できた時間となった。
・具体的な事例をペアトークやグループワークで意見交流をすることで、各メカニズムをより具体的に学ぶことができた。
・SSTの実践は,すぐ取り入れることができる内容で,子どもたちだけでなく保護者会や職員研修でも活用できるものだと思ったので、早速学校の実態に合わせて活用したい。