活動の記録

【講師派遣】2023年6月29日 熊本県立小川工業高校職員研修会「不登校の解法~援助資源マップを活用しチーム学校で取り組む~」

テーマ : 「不登校の解法~援助資源マップを活用しチーム学校で取り組む~」

講   師 : 豊永法教

場 所 : 熊本県立小川工業高校

内   容 : ①状態のアセスメント(30分) ②背景のアセスメント(30分) ③援助プラン(25分)

不登校対応について「①登校刺激をどう考えるのか」「②援助資源マップを使った背景の分析と援助プラン作成」の大きく2つについて説明しました。②については架空事例を使い実際に援助資源マップへ書き込みをしていただいて、分析→援助プランの作成に取り組んでいただきました。個人→グループ→全体 と言う形で意見の共有を行うことができました。

 

【受講された先生方の感想(一部抜粋)】

・気持ちより援助資源の調整をすることが生徒を安心させる要因であることは新鮮な発想だった。今後の生徒指導に生かしていきたい。

・抑うつ状態や自己資源、援助資源が個人の状態に影響を及ぼしていて、その状況を整理することで、解決の糸口を見いだしていき、職員間で共通理解を図り、協力して生徒たちの不登校問題を解決していきたいと思いました。

・援助資源マップを埋めていくことで、その子の状態や周りの状態を客観的に把握できるということに感動しました。プラスマイナスも一目瞭然だし、対策も立てやすくなると思いました。

・脳の慢性疲労で起こる症状の数々は、子どものみならず大人でも経験があると思います。職員の休職者がでないようにするためにも、この解法を職員にもあてはめていき、資源が増えるような職場環境にしたいと思いました。

・今回の研修で「資源」という概念について教えていただいたことで、不登校に対する考え方が深まり、今後の不登校への支援や対策について見通しがたったと思いました。休んでも、活動時間が短くても、すぐにエネルギーがなくなってしまう保健室登校の生徒たち、持てる資源のすべてを使ってしまい、資源不足の状態になったことに気づくことができました。今回教えていただいた援助資源、援助資源マップを使った背景のアセスメントを活用し、援助可能な範囲から不登校生徒への支援を、チーム学校でおこなっていきたいと思います。